6月18日から7月31日のこと


2002/07/31             きみがぼくと同じ人間だと信じることができたなら
 二年間以上同じ友人と一緒にいたことがない僕に「人付き合いがうまくていいね」だって。あのねぇそれは皮肉っていうんだよ。もし君のその友達の定義ってやつが正しいのだとしたら僕には今まで友達なんてひとりもいなかった。
 もっと努力ってもんを知ってる人間になりたかったと僕は呟く。なら変わればいいじゃないかと世の中は言う。変わるのにも努力が必要なんだよと僕は薄く笑う。笑う笑う笑う笑う。笑うだけ。笑ってるだけ。
 なんでもない安売りの笑顔で僕は笑う。



2002/07/28             老人が一人People=Shitを弾き語る夜
 笑ってても笑ってるだけ。泣いてても泣いてるだけ。そこには以上も以下もない。まだ世の中の二万分の一も知らないのにいっぱしの虚無感ってヤツを持ってるお前は変なヤツだよ、と言うきみの声を聞きながら、まだ世の中の二万分の一も知らないのにこんなこと考えてる僕は生意気なヤツだと思った。本当に、嫌なヤツだと思った。
 みんなそれなりに楽しくやっているのだという。僕がここ最近で一番楽しいのは英語の長文を読んでいるときですが何か? 決してあんたと一緒にお昼ご飯を食べているときではないですが何か? もういいや。友達付き合いにおいて頭の良さっていうのはマイナス要素にしかならないと最近よく思う。思わざるをえないような状況に僕はいる。余程ひとが出来てないとだめだよこんなの。僕はそんなに大人じゃない大人じゃない大人じゃないんだ。
 きみが唯一社会的に認められている自殺装置だよねと言いながら煙草を吸うから、そのときだけは嫌いな煙草の臭いも心地よかった。あぁいまだけは、僕ときみは同じ毒を吸っているのだと思った。



2002/07/24             I don't know what to say.
 ああなんだかなぁ。またこれか。本当に曖昧だよな俺たちってさ。いまいちなんつったらいいのかわかんねーけど。お前らいま居るところがどこなのかちゃんとわきまえろよ。足元をしっかりと見ろ。ここはどこだ? 言ってみろよ。わかってねーならそのまま落ちろ。そんでお前らのその臭い自家製トマトケチャップでも見せびらかしてやれよ。くそ。
 今日思い切って友人に抱きついてみたら背負い投げされそうになってびびった。そうくるか。
 明日は塾ないぜ! パソコンやり放題だぜ! さーあ溜まったSS読むぞーぅ。



2002/07/21             街角に夏を飾る
 今年初めてのセミの声を聞いた。もう、夏だ。
 恋愛なんてしたことはないけれど、ここ最近の夢のなかじゃいつも誰かに恋している。特に話のスジには関係ないことが多いんだけど。欲求不満の表れだろうかと思う。そういえば誰かを抱きしめるのなんてここ三年間ほとんどやってないことに気づいた。手を握るのは嫌いだけど、首を抱くのは嫌いじゃない。
 小説なんて書くの久し振り。勉強しなくていいんだろうか。まぁいいや。今日から塾でした。数学そろそろ本腰入れないとヤバいかもしれない。数学で落とされる可能性、大。



2002/07/20             歪曲ってずっと狂想曲とかと同じような種類の言葉だと思ってた
 いま思い出した。
 そういえば、今日から夏休みでした。僕の人生は去年の夏休みから歪んでいったようなきがするけれど、まあ実際そんなことはないんだろうな。通知表はまあそれなりに良かったです。英語、初めて苦労が報われました。その代わり国語が下がったけどね。
 美の巨人たち。今日はとてもよかった。遠くから見て初めてわかる絵って良いよね。はじめて知ったよニコラ・ド・スタールなんて人。すごい良い絵。実物見てー。
 あ、そいやマグリット展があると姉が言っていたな。行かなきゃ。
 なんか思ったんだけどなぁ。忘れちまった。まあいいか。こうしてぼくたちは昨日を道に吐き捨てていく。物だけが、そのからだに記憶を刻みつける。



2002/07/19             直線だらけのこの世界で
 急な坂道を駆け上がって橋の真ん中にたどり着くと、ぼくの町が見える。青い空に浮かんだようなこの町はまるで監獄だと、君は言った。だけどそれでもぼくはここで暮らすんだよと、ぼくは言った。隣を見て2人乗りってやっぱり危ないねと笑いながら、ぼくたちは直線だらけのこの世界で生きていく。
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 なんだか妙な文章だなぁ。フィクションですよ当たり前だけど。道路にかかった橋(歩道橋とは微妙に違う)の一番上から前を見たら、いつものマンションがまるで病院か何かに見えた。僕のほかには誰もいなかったのが、いけなかったんだろうかな。



2002/07/16             Yeah I know it's alright
 まだイルハン萌えです。大丈夫(何が
 はぁーあ。溜息大王と呼ばれるぼく。まだ11時を回らない新宿は人通りも少なかった。楽器屋でピック見てたら韓国人らしき女2人がきて、あ、俺邪魔だなと思ってどいたら「すみません」と言ってくれた。外人が日本語をしゃべってくれるっていうのは、嬉しいもんだよね。ほんとさ。
 あーあトルコ行きたい。スコットランドでもいいよ!



2002/07/06                青と緑と淡いピンクのなかでゆれる
 きょう、ぼくは初めてオアシスを聴いた。
 ルックスにつられてCDを買ったIncubusとは反対で、ルックスのせいで今まで聴いたことがなかったんだ。聴いてみたら、なんだ、結構良かった。歌詞もなんか英語とは思えないよこれ。確かに異国の言葉なんだけどさ。そうは思えないよ。リアムの声のせいかなぁ。なーんかねちっこいような、一生懸命なような。良いねこれ。ビートルズの何倍も好きだ。と言ったら言い過ぎかなぁ。けど僕はそう思ったからさ。ビートルズは当たり前すぎて、なんだかな。だからさ。うん。歌いたくなる。てことは、良い歌だってことだ。ああ、良い歌だなぁ。
 きょう、ぼくは初めてオアシスを好きになった。
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2002/07/04                だけどネズミを食べるんだよ
 兄が本気でトカゲほしがってます。ヒョウモントカゲモドキ。個人的にはハイイエローが一番可愛いと思いますがどうでしょう。とりあえずネットでこいつについて調べてたら、ネズミ食べるんだってね。小さいまだピンク色のネズミの、冷凍されたやつを買って、解凍してあげなきゃいけないんだって。基本的にはコオロギでいいらしいけど、ネズミあげるのとあげないのとじゃ全然違うとかいう話で。僕は可愛いトカゲのためならネズミでもなんでもあげられるんだけど、兄は蚊も自分からは殺さない奴なのでなにやら困っているようです。トカゲ飼いたいんだったらそのくらい我慢せいよ。僕が「イグアナにしよう草食性だし」と言うと「デカいからヤダ」じゃあもうやめてしまえ貴様。そのネズミどもはトカゲに食べられるために養殖されたネズミなんだからさ。君が牛丼を好きなのと、変わりないよ。もう。
 僕も飼いたいんだよ、トカゲ。



2002/07/03                ヒョウモントカゲモドキは可愛いよ
 むしろここ数日間で僕にはいかに統一性がないかということがはっきりと示されているような気がする。  まあ、それがテーマでもあるような気が、しないでもないんだけどさ(曖昧)

 最近なんかにこやかだと言われるのは、やっぱりイルハンのせいなのかなぁ。機嫌がいいね、だって。実際はテスト勉強全然してなくてまいってるんだけどな。明日でテスト終わりか。W杯より短いのに、これで人生変わるなんて不思議だよなぁ。まぁそれは多分当事者かそうでないかっていう違いなんだろうけどさ。
 僕は、答えが用意されてるのを知って誰かに問いかけているんだろうかな。無意識なのに。

 とりあえず、サッカー雑誌にイルハンがたくさん載っているそうなので今から見に行ってきます。
 ■ リンクにテキストサイトLaika追加。



2002/07/02                あがとう
 29日と30日の日記、アップしたつもりで実は何もしてませんでした。うわ俺なにやってんだろ。馬鹿じゃん。もう上げられないかな。あんなの勢いがないと上げられないもんな。
 もうこんなにイルハンイルハン言ってりゃあ、学校のみんなも俺がミーハーな奴だってことわかっちゃってるだろうなぁ。今までは男になんか興味ないってイメージだったんだろうけどな。まあいいか。別にみんなと趣味が違ってしゃべれなかっただけで、隠してたわけでもないし。本当はアホみたいにミーハーだ。ていうか萌え萌えだ。
 ブラジルのユニフォームが破れちゃった人、新しいの着るときにすごくてこずってたのが笑えた。「うわーんなかなか着れないよなんでだよぉ」「てゆーかお前それ前後ろ逆だろ!」「あ、ほんとだあはははは」みたいな。



2002/06/27                I can't stop smiling at him.
 ほんとうはたくさん書きたいのだけれど、なんだかとてもミーハーで自分で自分を馬鹿みてぇつか実際馬鹿、と思ってしまうので短くするけど。
 イ ル ハ ン が 好 き だ

     ∋o
    ノノノノハヽ
    リ*´∀`) <イルハン

 うわーいかなりヤバめ。


2002/06/26                惰性の法則
 どっぷり何かに浸かっていたいな。
 きっと彼らには信じるモノがあるからあんなに頑張れるんだろうなぁなんて、サッカー見ながら思ったきのう。
 信じる者は救われるって、大体においては本当のことだって、
 ぼくは二百ページ足らずのかんたんな小説を読んで、初めて気づいたんだ。
 それからぼくは味のしなくなったガムみたいな場所から帰ってきて、
 うるさくて明るくて、ぼくがいなくなるくらい楽しげな音楽を聴きたかったけど、
 そんなのひとつもなかったから、
 少しでも楽しくなるように、歌ったんだ。
 らーらーららー らららららー
 その音に、どっぷり浸かっていたかったから、
 らーらーららー らららららー
 歌ったんだ。

 真実は、すぐそばにあるだろう。
 そこに、あるだろう。



2002/06/25                GERMAN!!
 ドイツ勝った! 韓国負けた! ドイツが勝ったよ 正直、喜んじゃうよね。イタリアなんてハズレがいないことで有名だったのに負けちまうしよ。ちきしょう。それとテレビはドイツのインタビューを映さないんですが何故ですか? そんなに韓国が好きかお前らと小一時間どころか真夜中まで問い詰めたい。むしろ真昼間まで問い詰めたい。

 ところで、なんでバラックゴール入れた後、ユニフォームで顔隠したんだろ。あれ下手したらジャミラになりそうとか思った。



2002/06/19                There is no sounds.
 頭の中をふらつく音楽。
 みんな、何も言わない。先生も、何も言わない。
 そしてかつかつと刻まれる白い線。ノートは文字だらけ。妙な数式が並ぶ黒板は無視する。
 すぐにくすくすと漏れる笑い声。問題集は真っ白。妙な色でぐちゃぐちゃになった手紙をまわす。
 お互いにつながりあってる気もしてる。だけど、隣の席までの六十センチは、絶望的な距離。
 頭の中をふらつく音楽。合わせてリズムをとる。音であふれている僕。
 それでも、ここには何の音もない。
 音楽の中をふらつく僕。
 仮想狂気に合わせてリズムをとる。



2002/06/18                ヴァーチャル・インサニティ
 新しくできた図書館には子供がたくさんいた。二階にはアディダスのジャージが売っていて、僕は赤が欲しいな、と思った。外へ出ると、急に冷たい強い風が吹いたので、僕はのたうちまわるマフラーをもうひと巻きして、歩き出した。黄色く染まったいちょう通りには、いつのまにか虹を作る装置ができていた。薄青の空に鮮やかな虹。僕はそれを振り仰いだけど、すぐにうつむきがちに歩き始めた。やっぱりあの本借りればよかったな、なんて思いながら。
 僕の前を歩いているのは、男の子とおばあさんだった。男の子は茶色いコートに真っ赤なマフラーをしていて、あぁ虹なんかより、こっちのほうが素敵だと、僕は思った。彼は大きな紙袋を抱えて、二人仲良く歩いていた。
 唐突に、目の前を黒い鳥が横切った。途端にものすごく強い風が吹いて、視界はいちょうの葉で埋まった。男の子も見えないおばあさんも見えない。僕は反射的に目をつぶった。
 そこで目が覚めた。そんな夢を見た。
 窓の外。けやきは青々と、雨に打たれて踊っている。
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